大ヒットした『或る夜の出来事』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 06:24 UTC 版)
「スクリューボール・コメディ」の記事における「大ヒットした『或る夜の出来事』」の解説
多くの映画評論家・研究者によって「スクリューボール・コメディ」というジャンルを決定的に登場させたと考えられているのは、フランク・キャプラ『或る夜の出来事』(1934)である。 この映画では、大富豪の父親から望まぬ結婚を押しつけられることを嫌って家を逃げ出した娘が、この家出話をゴシップ記事として売れるとにらんだ新聞記者と逃避行をともにするうちに恋におちる。 映画を制作したコロンビア・ピクチャーズは小規模の映画会社にすぎなかったが、低予算で作られたこの映画が記録的ヒットとなり、翌年のアカデミー賞でも監督賞・男優賞・女優賞などを独占する大成功をおさめたことから、コロンビアは1930年代を通じて同種のスクリューボール・コメディを作り続けることになる。 またこの映画にあらわれた身分違いの恋の行方、スピード感あふれる展開、気の強い女性が男と対等の立場で交わす軽妙な会話といった要素はスクリューボール・コメディが衰退したのちも長く模倣され、ハリウッド映画におけるラブ・ロマンスの一つの典型となった。
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