多胎妊娠の発生頻度の増加と減少
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 14:33 UTC 版)
「多胎児」の記事における「多胎妊娠の発生頻度の増加と減少」の解説
1980年代前半頃から多胎妊娠の発生率は上昇してきている。1997年4月7日にラジオたんぱ第1放送にて生放送された「日産婦医会アワー」(講師・石井明治日母広報委員会副委員長=当時)では日本では「1984年から10年間で多胎の発生頻度が双胎で1.2倍、3胎で2.7倍、4胎で6.7倍、5胎で4.2倍」になり、「3胎以上の多胎が1995年には分娩件数10万対30.5で、1974年の6.2に比較して約5倍に増加している」と報告された。 また、アメリカ合衆国における多胎妊娠の頻度は1971年から1997年の間に品胎で5倍、要胎で12倍、周胎で6倍に増大した。しかし1998年以降は、顕著に品胎以上の高次多胎数は減少傾向に転じている。2019年のアメリカ合衆国におけるスーパーツインズ(三つ子以上)の出生率は、出生10万人あたり87.7人であり、1998年のピーク時(10万人あたり193.5人)から55%減少している。2011年までの双子の出産の36%および三つ子以上の出産の77%が排卵誘発剤の利用などの不妊治療が原因になっていると推測されている。
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