外科的去勢術(両側精巣摘除術)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:00 UTC 版)
「前立腺癌」の記事における「外科的去勢術(両側精巣摘除術)」の解説
外科的去勢術(両側精巣摘除術)とは簡単に言うと男性の両側の精巣すなわち睾丸を摘出する手術である。これは最も古くから行われている方法であり、精巣から分泌される男性ホルモンをなくす事を目的としている。 外科的去勢術(両側精巣摘除術)のメリット この手術のメリットとして挙げられるのは手術自体が約30分と短く済む事、身体の負担が少ない事であり、また言葉だけ見ると袋すなわち陰嚢ごと切除すると誤解されがちだが、実際は袋の中にある精巣だけを取り出すので外見上はそれほど違和感はなく、治療費も比較的安価で行える事である。 外科的去勢術(両側精巣摘除術)のデメリット 男性のシンボルである精巣を取り去ってしまう事は、仮に子供を作る予定がない人、あるいはその年齢を既に大幅に過ぎている人でも心理的ダメージや抵抗感があり、これがデメリットと言える。現在ではLH-RH(黄体化ホルモン放出ホルモン)アゴニストにより同じ効果が得られるため、外科的去勢術(両側精巣摘除術)は減少する傾向にある。
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