変ニ短調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 15:20 UTC 版)
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各言語での名称 | |
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英語 | D flat minor |
独語 | Des-Moll |
仏語 | Ré bémol mineur |
伊語 | Re bemolle minore |
露語 | Ре-бемоль минор |
中国語 | 降涵小調 |
韓国語 | 내림 라 단조 |
音階 | |
ファイル:D flat minor scale.png![]() ![]() |
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関係調 | |
同主調 (I) | 変ニ長調 |
平行調 (III) | 変ヘ長調 |
属調 (Vm) | 変イ短調 |
属調平行調 (VII) | 変ハ長調 |
下属調 (IVm) | 変ト短調(理論的) →異名同音調:嬰ヘ短調 |
下属調平行調 (VI) | 重変ロ長調(理論的) →異名同音調:イ長調 |
異名同音調 | 嬰ハ短調 |
前後の調 | |
半音下の調 | ハ短調 |
半音上の調 | ニ短調 |
変ニ短調(英語: D-flat minor、ドイツ語: des-moll)は、変ニ(D♭) 音を主音とする理論的な調である。

D♭、E♭、F♭、G♭、A♭、B、C♭音で構成され、調号はダブルフラット1個、フラット6個である。
一般に、異名同音調で表記が簡単な「嬰ハ短調」を使用する。 しかし、19平均律、31平均律のようにC♯とD♭の音高が異なる場合は「変ニ短調」がそのまま使われることもある。
この調が曲中で一時的にに使われる際には一般的に臨時記号で表現されるが、まれに調号の形で現れることもある。例として、マックス・レーガーのSupplement to the Theory of Modulation 42~45ページに調号の形で使われた[1]。
変ニ短調のスケールは次のとおり。
上行→下行 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
自然短音階 | D♭ | E♭ | F♭ | G♭ | A♭ | B![]() |
C♭ | D♭ | C♭ | B![]() |
A♭ | G♭ | F♭ | E♭ | D♭ |
和声的短音階 | D♭ | E♭ | F♭ | G♭ | A♭ | B![]() |
C♮ | D♭ | C♮ | B![]() |
A♭ | G♭ | F♭ | E♭ | D♭ |
旋律的短音階 | D♭ | E♭ | F♭ | G♭ | A♭ | B♭ | C♮ | D♭ | C♭ | B![]() |
A♭ | G♭ | F♭ | E♭ | D♭ |
赤マスは一般に臨時記号により表される。
和音は上段:自然音階、中段:和声的音階、下段:旋律的音階上行形で考えたもの。
ダイアトニック・コードは狭義で自然音階上に成り立つものを指す。
その他のコードネームも実際の楽譜では異名同音的に変えられることがある。
- ^ Max Reger John Bernhoff訳 (1904). Supplement to the Theory of Modulation. Leipzig: C. F. Kahnt Nachfolger. pp. 42–45
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