塩水溜まりと生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/04/27 22:07 UTC 版)
深海の塩水溜まりは、しばしば冷水湧出帯としての性質を持つ。ここの塩水は、一般的な海洋生物にとっては有害だが、ある種の極限環境生物にとっては、住むのに好都合な環境なのである。深海の塩水溜まりの塩水には、しばしばメタンが高濃度に含有されている。このメタンが漏れ出して、それが微生物によって加工される。そして、その微生物に住みかを与え、自分達は微生物から栄養分を得るという形で共生関係にある二枚貝が、深海の塩水溜まりの縁の部分に住んでいる。つまり、塩水溜まりから漏れ出しているメタンを含んだ塩水が、この生態系を支えているのである。ただし、このメタンは無限に存在するわけではなく、メタンが尽きれば、この生態系は姿を消すこととなる。
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