塩化リチウム露点計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/08 02:45 UTC 版)
露点式湿度計の感部である塩化リチウム露点計は、塩化リチウム水溶液を塗布した膜の表面における水蒸気圧が周囲の気体の水蒸気圧と等しくなる温度を測定するものである。 グラスウールで覆った金属管に、1対の加熱用電熱線を巻き、その上から塩化リチウム水溶液を塗布する。これに交流電圧を印加して温度を上昇させていくと、水分の蒸発にともなってグラスウール内のイオンが減少していき、電流がほとんど流れなくなる(通電をやめると、吸湿性の高い塩化リチウムは再びイオン化し、電流が流れるようになる)。このとき、グラスウール表面の水蒸気圧と周囲の気体の水蒸気圧とが等しくなっていることを利用して露点を求める。温度の測定には電気式温度計を用いるが、気温の測定の場合と異なり、抵抗体には白金のほかにニッケルを使用することもできる。 気象観測用として許容される器差は、湿度5 パーセント (%)(感部のみについて湿度3 %)である。 測定範囲:-40~+60 ℃td 測定精度:2~4 ℃td
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