地理経緯度と天文経緯度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 19:22 UTC 版)
経緯度は基本的にその地表点の垂直ベクトルに基づき、そのベクトルの方向を球面座標で角度表現したものである。すなわち{経度 λ {\displaystyle \lambda } 、緯度 ϕ {\displaystyle \phi } }⇔{局所垂直ベクトル ( cos ϕ cos λ , cos ϕ sin λ , sin ϕ ) {\displaystyle (\cos \phi \cos \lambda ,\,\cos \phi \sin \lambda ,\,\sin \phi )} }。 地理座標系で用いられる地理経緯度(geographic longitude and latitude)は、地球を回転楕円体と見なし、その面の法線ベクトル方向に基づく。 ただし歴史的には、地表の鉛直線に基づく垂直方向(天頂)が天球のどこを指すかによって決めた天文経緯度(astronomical longitude and latitude)が使われてきた。これは地球の重力の鉛直線偏差の影響(加えて地球の極運動の影響)を被っている。従って、距離・面積との関係も簡素にならない。 地理学・測地学の発展とともに、経緯度原点を国内に設け、その地点の天文経緯度を原点として位置づけ、接する準拠楕円体に基づく地理経緯度を用いる方式が行われた(地域的測地系)。
※この「地理経緯度と天文経緯度」の解説は、「経緯度」の解説の一部です。
「地理経緯度と天文経緯度」を含む「経緯度」の記事については、「経緯度」の概要を参照ください。
- 地理経緯度と天文経緯度のページへのリンク