地中海の形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 03:13 UTC 版)
約2億年前ないし約1億8000万年前、パンゲア大陸が南のゴンドワナ大陸と北のローラシア大陸へと分裂し始め,テチス海が誕生した。テチス海は現在の地中海の原型にあたり、古地中海とも呼ばれる。テチス海は、地殻変動が繰り返され現在のユーラシア大陸やアフリカ大陸が形成されていく中で、カスピ海や黒海を切り離す形で縮小してきた。 中新世末期のメッシーナ期(7.246±0.005百万年前 - 5.332±0.005百万年前)には一時的に大西洋との間で断絶が起き、596万年前から533万年前にかけてメッシニアン塩分危機が起こり、テチス海は塩湖化しながら縮小もしくは完全に干上がった時期が確認されている。 533万年前、再び大西洋とジブラルタル海峡で繋がると、200年以上かけて海水が流れ込み、地中海が形成された。塩湖からの影響で地中海は現在も大西洋より塩分濃度が高くなっている。
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