圧迫性ミエロパチー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 08:51 UTC 版)
悪性新生物による圧迫、脊髄硬膜外膿瘍、脊髄硬膜外血腫、脊髄出血などが圧迫性ミエロパチーとして知られている。 新生物による脊髄圧迫 脊椎転移による脊髄圧迫が多い。代表例は前立腺癌の脊椎転移である。脊椎転移の初発症状は大抵は疼痛で、その性状は限局性のずきずきとした痛みや鋭い放散痛である。典型的には動作、咳嗽、くしゃみで悪化し、痛みのための夜間に覚醒するのが特徴である。 脊髄硬膜外膿瘍 背部正中線上の疼痛、発熱、進行する四肢脱力が脊髄硬膜外膿瘍の三徴である。 脊髄硬膜外血腫 硬膜外(または硬膜下)腔への出血は、急性の局所痛または神経根痛に続き、脊髄障害や脊髄円錐障害の様々な徴候を引き起こす。 脊髄出血 脊髄実質への出血は外傷、実質内の血管奇形、結節性多発動脈炎や全身性エリテマトーデスによる血管炎、出血性疾患や脊髄の新生物によりまれに起こる。
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