土柱の生成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/09 07:43 UTC 版)
レノンの土柱は、氷期の終わりに、後退する氷河に取り残されたモレーン(氷堆土)が侵食作用により削られて生じた地形である。モレーンは、乾燥している環境では石のように硬いが、水分を含むと柔らかい泥状に変化する性質を持っている。激しい雨が降ると、水分を含んだモレーンが軟化して地盤が緩み、土砂崩れが生じるようになる。さらに雨が降り続けると、岩の下以外の土壌は侵食により削り取られてしまうが、岩の下の土壌は保護されて侵食を受けず、土の塔のような形になって残される。これが土柱である。地元では、土砂崩れの塔という意味の「ラーンテュルメ」(独:Lahntürme )と呼ばれている。 土柱の頂上に帽子のように乗っている岩は、土柱を侵食から守る役割を担っている。土柱は常に侵食にさらされているので、この「帽子」が何らかの理由で無くなると、土柱は急速に削られて小さくなっていき、やがて姿を消す。しかし、土柱が無くなった場所にまた新たな土柱が生じることがある。
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