国際音声記号による声調の表記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 15:43 UTC 版)
「声調」の記事における「国際音声記号による声調の表記」の解説
国際音声記号(IPA)では次の2種類の方法で声調を表している。ダイアクリティカルマークを使う左側の方法はアフリカの声調言語の表記のためにとくにしばしば用いられてきた。右側の図像的な声調文字を後置させる方法は趙元任によって1933年に考案され、1989年にダイアクリティカルマークを使う方法と並んで国際音声記号として公式に採用された。右側の方法はタイ語や中国語のような言語に向いている。 平板 - 超高 - 高 - 中 - 低 - 超低 - ダウンステップ(段位声調において高い音節が続いたとき後続音節が低めに実現されるもの) - アップステップ(段位声調において低い音節が続いたとき後続音節が高めに実現されるもの) 曲線 - 上昇 - 下降 - 高上昇 - 低上昇 - 上昇下降 国際音声記号の一覧では両者の表示が1対1に対応するように書かれているが、これは表を単純化するためにこうなっているだけで、実際には両者は必ずしも対応しない。また、Unicodeでは声調文字を5種類(U+02E5 - U+02E9)しか定義していないが、複数の声調文字を並べることで曲折声調として表示されることになっている。
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