国鉄ソ50形貨車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > 列車 > 日本国有鉄道の貨車 > 国鉄ソ50形貨車の意味・解説 

国鉄ソ50形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/20 03:37 UTC 版)

Jump to navigation Jump to search
国鉄ソ50形貨車
基本情報
車種 事業用車操重車
運用者 日本国有鉄道
所有者 日本国有鉄道
種車 トキ900形
改造所 新小岩工場
改造年 1950年(昭和25年)
改造数 2両
消滅 1974年(昭和49年)
常備駅 新前橋駅宇都宮駅
主要諸元
車体色 黄1号
軌間 1,067 mm
全長 9,550 mm
全幅 2,570 mm
全高 3,696 mm
荷重 1.5* t
自重 21.9 t
走り装置 一段リンク式
軸距 2×2,750 mm
最高速度 65 km/h
備考 *最大扱荷重
テンプレートを表示

国鉄ソ50形貨車(こくてつソ50がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した、レール積降用操重車事業用貨車)である。

概要

1950年(昭和25年)1月に、国鉄新小岩工場で2両(ソ50, ソ51)が、トキ900形(トキ3603, トキ5217)の改造により製作されたレール積降用操重車である。高崎鉄道管理局が開発したものとされ、晩年は高崎操車場の常備であった。

種車のあおり戸および妻の構造物を撤去し、台枠上に旋回式のクレーンと動力としてディーゼル発電機を取り付けた。クレーンのブームはトラス構造であるが伸縮はせず、回送時には途中に設けられたヒンジで二つ折りにして、収納される。旋回角度は、左右にそれぞれ20°である。ブームの先には扱い荷重1.5tのホイストがあり、2両一組で長さ25mの定尺レールを一度に2本扱うことができた。

下回りは種車のままの(一段)リンク式の3軸式で、回送時の最高速度は65km/hに制限された。当初は台枠側面は、上まわりは黄色という配色であったが、1968年10月ダイヤ改正以降は、台枠を含めて最高速度65km/h以下を示す黄色(黄1号)1色となった。

しかしながら、老朽化が進み、折りたたみ式のブームでは使い勝手が悪いうえ、2両のクレーンの総括制御や自走ができず、また扱い荷重が小さく、現場の要求に応えることができなくなったため、1972年(昭和47年)に後継のソ60形が製作されると、1974年(昭和49年)7月に廃車となった。

参考文献

  • 吉岡心平「3軸貨車の誕生と終焉(戦後編)」 2000年、ネコ・パブリッシング刊 RM LIBRARY 9 ISBN 4-87366-198-6
  • 貨車技術発達史編纂委員会「日本の貨車-技術発達史-」2009年 社団法人日本鉄道車輌工業会

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国鉄ソ50形貨車」の関連用語

1
30% |||||

国鉄ソ50形貨車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国鉄ソ50形貨車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国鉄ソ50形貨車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS