国連汚職問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 07:10 UTC 版)
イラク戦争後、「イラク・石油・食糧交換計画」に関する汚職疑惑が発覚した。計画の所長であったキプロス共和国出身のベノン・セヴァン(英語版)事務次長(当時)や、ブトロス=ガーリ前事務総長、コフィー・アナン事務総長の長男で実業家のコジョ(en)が関連したこの問題は、計画事務所をふくむ国連高官が石油の不正輸出を黙認する見返りとして、フセイン政権から賄賂を受け取っていたというものである。 不正には66か国の2200企業が関与しており、フセイン政権にリベートを支払った。またフセイン政権に好意的であったロシア・フランス・中国の企業は特別扱いされたという。フセイン政権はこの事業だけで18億ドルの不正な利益を上げたという。フセイン政権はこのほかに110億ドルの密輸をしており、大半が政権幹部の収入となった。 また、UNSCOMの主任調査官であり、イラクの国会で「査察は攻撃の口実」とアメリカ政府を批判したスコット・リッターが、フセイン政権関連の実業家から40万ドルに及ぶ資金提供を受けていたことも明らかになっている。
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