器種・技法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 22:51 UTC 版)
器種は瓶、壺、皿、碗などの一般的なもののほか、扁瓶、俵壺などもある。扁瓶とは円板を立てて置いたような円形扁平な器形の容器、俵壺とは、米俵のような形の横長の容器である。 粉青沙器の素地は、青磁に用いられるのと同種の灰色または灰黒色の土で、これに白の化粧土を掛け、さらに透明釉を施して焼造したものである。文様表現技法から、粉青沙器象嵌、粉青沙器印花、粉青沙器彫花、粉青沙器剥地、粉青沙器鉄絵、粉青沙器刷毛目、粉青沙器扮装などに分かれる 粉青沙器象嵌 - 高麗時代の象嵌青磁と同種の技法で、器表を文様の形に彫り窪め、色の違う土を嵌め込むものである。 粉青沙器印花 - 日本でいう「三島手」にあたるもので、スタンプを用いて細かい文様を一面に押し、凹部に象嵌を行うもの。 粉青沙器彫花 - 線刻によって文様を表すもの。 粉青沙器剥地 - 化粧掛けした白土を部分的に掻き落として灰色ないし灰黒色の素地を露出させ、文様を表すもの。文様部分を掻き落として「地」の部分を白く残す場合と、逆に「地」を掻き落として文様を白く残す場合とがある。 粉青沙器鉄絵 - 鉄絵具で文様を描くもの。 粉青沙器刷毛目 - 白化粧土を器面に刷毛で塗り、刷毛の跡が残っているもの。 粉青沙器扮装 - 日本でいう「粉引」。液状の白化粧土に器を浸したもの。
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