問題のプレイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 03:38 UTC 版)
「横浜スタジアム審判集団暴行事件」の記事における「問題のプレイ」の解説
7回表(得点は1 - 1)、この回の阪神の先頭打者である藤田平は三塁前に飛球を打ち上げた。最初は捕手の辻恭彦が捕るつもりで追っていたが、三塁手の石橋貢が捕球態勢に入ったので、辻は石橋に任せた。ところが石橋はこれを捕球できず、ボールは後方のフェアゾーンに落ちた。バウンドした打球は本塁 - 三塁間のファウルラインを越えてファウルゾーンに転がり出た。この打球を、鷲谷亘三塁塁審はファウルボールと判定した。 この判定に対して阪神側は、まず河野旭輝三塁ベースコーチが、「打球がフェアゾーンで石橋のグラブに触れてからファウルゾーンに出たからフェアの打球だ」と主張して抗議を始めた。鷲谷塁審は打球が石橋のグラブに触れていないとしてファウルボールと判定しているので、本事件はルールの適用ではなく、純然たる事実認定をめぐる抗議だった。阪神側は、さらに島野育夫一塁ベースコーチ、ベンチを飛び出した柴田猛コーチ、さらには選手のほぼ全員が加わり、三塁側ファウルゾーンフェンス付近で鷲谷塁審を取り囲んだ。フェンスの向こうにはこの後の暴力行為に声援を送り続ける阪神ファンもいた。この時阪神の選手で止めに入った選手は真弓明信のみであったという。 なお、この試合の中堅手であった高木豊が後で石橋にグラブに当たったのか確認したところ、真っ青な顔で「当たった」と打ち明けたとのことである。
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