哲学における瞬間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 09:16 UTC 版)
瞬間を初めて定義したのは古代ギリシアの哲学者、プラトンだった。そもそも運動をはじめとする変化を全て否定する説を唱えていたパルメニデスの弟子のゼノンは師の教えの証明に際して、瞬間を奇妙な物と感じ取り、ゼノンのパラドックスにおいて矢の運動を例示し、飛んでいる矢は瞬間ごとに静止するため運動することができないとした。これに対しプラトンは運動から静止あるいはその逆の変化の間に奇妙な物として時間の中に存在しない瞬間が存在し、そこで運動から静止への変化が起こると考え、これを定義した。この時、プラトンは時間は瞬間の自己限定として決まるともしている。
※この「哲学における瞬間」の解説は、「瞬間」の解説の一部です。
「哲学における瞬間」を含む「瞬間」の記事については、「瞬間」の概要を参照ください。
- 哲学における瞬間のページへのリンク