和田香苗とは? わかりやすく解説

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和田香苗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 01:55 UTC 版)

和田 香苗
生誕 (1932-09-03) 1932年9月3日
日本愛媛県宇和島市
死没 (2001-02-08) 2001年2月8日(68歳没)
ジャンル アニメソング演歌
職業 作曲家編曲家ギタリスト

和田 香苗(わだ かなえ、1932年9月3日 - 2001年2月8日)は、日本作曲家編曲家ギタリスト愛媛県宇和島市出身。「香苗」という名前から女性と間違われることがあるが男性である。

来歴・人物

主にアニメソングや演歌の作・編曲家として知られている。アニメの代表作としてはタツノコプロ製作アニメーション作品のコロムビアレコードの作曲、編曲を多数手掛け『紅三四郎』(丘灯至夫堀江美都子 唄)、『ハクション大魔王』のエンディング曲『アクビ娘』や『昆虫物語みなしごハッチ』のエンディング曲『ママをたずねて』[1]などがある。

その一方で『会津の小鉄』(作詞:松島一夫 = 宮川左近ショー 、唄: 京山幸枝若 、1967年 キングレコード)、また「ご当地ソング」の先駆けともなった『新宿ブルース』(作詞:滝口暉子、唄: 扇ひろこ 、1967年日本コロムビア)など演歌の大ヒット曲も同時期に手掛けている。

河内音頭京山幸枝若鉄砲光三郎、初音家賢次などの編曲など多数の作品がある(レコード化されている)。

歌手も多く育てた作曲家でもあるが、著名な愛弟子にはアニメソング歌手・水木一郎と演歌歌手・冠二郎[2]がいて、二人の芸名を名づけたのも和田であり、両者ともに「40歳を越してから伸びるようになる」と願って名づけられた。なお以前から売れてはいたのだが、実際に両者共に40歳以後世間的な知名度を獲得するようになる。晩年は冠二郎に「演歌の新機軸」として得意の作風を生かした『ネオ演歌』シリーズを歌わせてヒットした。中でも1992年にリリースした『炎』以後、1994年には『ムサシ』、1998年には『バイキング』を発表[3]

これらの曲はナインティナインのバラエティー番組『ナイナイナ』などで取り上げられた。

冠が上記番組にゲスト出演した折、『ハクション大魔王』の挿入歌『アクビ娘』などの作曲者(番組中では師匠と呼称していた)の作品として、同番組にゲスト出演した冠によって語られ、にわかに脚光を浴びた。

また一方で、楽譜の無かった頃の流行歌を多く採譜する作業を進めていた[4]

2001年に68歳で死去した。

脚注

出典

  1. ^ 『日本コロムビア100年の歩み』(2009年)より
  2. ^ 水木の談話は雑誌『宇宙船 (雑誌)』、冠の談話は雑誌『月刊カラオケ大賞』何れも1990年代のインタビュー記事より抜粋。
  3. ^ JASRAC
  4. ^ 西沢爽『日本近代歌謡史』を参照のこと



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