取調べ初日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 03:03 UTC 版)
朝刊が配達される前の12日朝6時過ぎ、捜査員らはAの自宅を訪れ、Aに任意同行を求めた。そして報道陣の目を避けるため、Aは捜査本部の置かれていた府中署ではなく、三鷹署へと連行された。名目こそ任意同行であったが、Aは直後の8時から深夜1時頃まで、食事の間も休みなく、事件についての取調べを受け続けた。 取調べにおいてAは、1年前の12月10日、自分は池袋の宝石会社で採用試験を受けていた、と主張した。ところが、捜査員の調べでは池袋にAの主張するような会社は存在せず、この矛盾に捜査陣はAへの疑惑を深めていった。なかでも平塚は、「おまえが犯人でなくて、誰が犯人なんだよ」「やったんだろう、やったに決まっている」とAを激しく怒鳴りつけた。のみならず、Aは無実ではないかと疑問を抱いた捜査員に対しても「あれがホシでなかったら、誰がホシになるんだ、ホシに間違いないだろうが」と怒声を浴びせたという。また、取調べについてAは、髪を引き毟られ、土下座を強要され、口元を出血するほど何度も殴られた、と後に回顧している。
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