原子炉の応答
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 04:06 UTC 版)
原子炉内の多くの中性子は、核分裂によって直接できた高速中性子(即発中性子)である。高速中性子は、高速度で移動するので、捕獲される前に減速材のほうに逃れるだろう。平均して、中性子が、減速材によって、核分裂反応をすることができるほど十分に遅くなるまでに、約13 μsかかる。これにより、中性子吸収材の挿入で原子炉にすばやく影響を与えることができる。結果として、一度原子炉がスクラムになったら、原子炉の出力は、ほとんど瞬時に大幅に低下する。しかし、典型的な原子炉で発生するごく一部(約0.65%)の中性子は、核分裂生成物の放射性崩壊に由来する。この低速度で発生する遅発中性子は、原子炉が停止する速度を制限する。
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