原始仏教経典の『涅槃経』
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「大般涅槃経」の記事における「原始仏教経典の『涅槃経』」の解説
「大般涅槃経 (上座部)」も参照 釈尊の最後の旅からはじまって、入滅に至る経過、荼毘(だび)と起塔について叙述する経典。原典に近いテキストとしては、 パーリ語経典長部の『大般涅槃経』(マハー・パリニッバーナ・スッタンタ) や、漢訳では、 『長阿含経』(大正蔵1)第2経「遊行経」 『仏般泥洹経』(2巻、大正蔵5) 『般泥洹経』(2巻、大正蔵6) 『大般涅槃経』(3巻、大正蔵7) 等、計9種の異本があるが、それぞれに後世の脚色が加わっており、どれがより正確かは断言できない。元来は『律蔵』中の仏伝の一部であったと考えられている。 この中では、釈尊が、自分の死後は「法を依(よ)りどころとし、自らを依りどころとせよ」(自灯明・法灯明)といったこと、また「すべてのものはやがて滅びるものである。汝等は怠らず努めなさい」と諭したことなどが重要である。
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