単色光のバイオレット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 08:52 UTC 版)
ニュートンの光学研究を筆頭に、虹などの分光された可視光スペクトルにおける最短波長の色は、深い青みの「バイオレット」として知られている。光の三原色は一般に赤、緑、青とされるが、青をバイオレットとする場合もあり、日本産業規格JIS Z 8105「色に関する用語」では光の三原色(加法混色の原色)を赤、緑、青紫と定義している。 日本語ではこのバイオレットに対する訳語には様々な言葉が当てられてきたが、現代では「紫」と訳されることが多い。この「紫」はパープルと混同されることもあるが、ニュートンは菫(バイオレット)と紫(パープル)を区別していた。同様に、可視光外の短い波長域 (ultraviolet: UV) のことを現在では「紫外線」と呼ぶが、古くはこれを「董外線(きんがいせん)」と呼んだ。「菫」の字がこうした用語に使われなくなった理由は定かでないが、常用漢字でないことが指摘されている。 なお、このバイオレットよりも赤みであるパープルは単色光としては存在せず、青紫光と赤色光の加法混色により知覚される。
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