単一ファイルによる仮想ファイルシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/29 14:04 UTC 版)
「仮想ファイルシステム」の記事における「単一ファイルによる仮想ファイルシステム」の解説
仮想ファイルシステムという用語は、単一のファイルやファイル群(必ずしも具体的なファイルシステム内にある必要は無い)をコンテナとして扱い、何らかのソフトウェアを通してアクセスすることで、その中身があたかもファイルシステムであるかのように操作できる機能を提供する機構を指すこともある。例えば、PCTaskやWinUAE(英語版)といったエミュレータ、オラクルのVirtualBox、マイクロソフトの Virtual PC、VMwareといった仮想化ソフトウェアのハードディスク・エミュレーションが例として挙げられる。 このような機構の利点は、集中管理でき削除が容易という点である。単一ファイルによる仮想ファイルシステムは、通常のファイルシステムが備えると期待される全基本機能を実装しているが、そのファイルシステムの内部構造にアクセスするには専用に書かれたプログラムを使う必要があることが多い(ドライバ経由で実装すると汎用的にアクセスできる)。欠点は、通常のファイルアクセスよりも性能が若干低下する点である。特に、その仮想ファイルシステム内のファイルに書き込みを行ったときやファイルを削除したときに、仮想ファイルシステムを構成している大きな単一ファイルの中身の書き換えが広範囲に発生し、性能が低下する。
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