南廷賢とは? わかりやすく解説

南廷賢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/19 10:00 UTC 版)

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南 廷賢
誕生 (1933-12-13) 1933年12月13日(88歳)[1]
韓国忠清南道瑞山市[1]
職業 小説家
言語 朝鮮語
活動期間 1958年[1] -
ジャンル 小説
デビュー作경고구역 (警告区域)」[1]
ウィキポータル 文学
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南廷賢
各種表記
ハングル 남정현
漢字 南廷賢[2]
発音: ナム・ジョンヒョン[3]
日本語読み: なん ていけん[3]
英語表記: Nam Jung-hyun[2]
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南 廷賢(ナム・ジョンヒョン、1933年12月13日 - )は、大韓民国小説家1960年代を代表する作家である。南の作品の多くは政治性を含み、「糞地(분지)」が反共法に問われたように時の政権の弾圧を受けた。

略歴

1933年12月13日、忠清南道瑞山郡瑞山邑に生まれる。国民学校3年のとき、神霊と自称する男に従いて家出し、孤児院に保護された経験がある。瑞山農林高等学校を卒業後、雑誌記者を5か月、瑞山検察庁書記補を5か月ほど勤めてから小説を書き始め、1958年、『自由文学』に「警告区域」を発表、文壇に登場する。南の作品はすぐに文壇を賑わし、1961年には「너는 뭐냐 (お前はなんだ)」で東仁文学賞を受賞するまでになった。

1965年、『現代文学』に発表した「糞地」は、韓国に駐留するアメリカ兵が強姦・暴行する様を描いた政治性の高い作品である。この「糞地」が北朝鮮の『統一戦線』及び在日朝鮮人雑誌『統一評論』に紹介されたことで南は反共法に問われ、裁判にかけられた。いわゆる「糞地筆禍事件」である。南は他にも1971年に民主守護国民協議会の結成に参加し、1974年3月の民青学連事件による大統領緊急処置違反で逮捕され、8月まで投獄されている。

年譜

  • 1933年12月13日、忠清南道瑞山郡瑞山に生まれる。
  • 1961年、第6回東仁文学賞を受賞する。
  • 1965年、「糞地」を発表する。
  • 2002年、第12回民族芸術賞を受賞する。

代表作品

  • 경고구역
  • 굴뚝 밑의 유산
  • 모의시체
  • 인간 플래카드
  • 누락인종
  • 기상도
  • 너는 뭐냐
  • 자수민
  • 광태
  • 현장
  • 부주전상서
  • 사회봉
  • 탈의기
  • 분지
  • 허허선생
  • 천지현황
  • 방귀소리
  • 성지
  • 세상의 그 끝에서

日本語で読める作品

  • 林啓(李丞玉)訳「糞地」『歳月‐現代南朝鮮小説選』新興書房、1967年
  • 小倉尚訳「糞地」『現代朝鮮文学選 1』創土社、1973年
  • 小倉尚訳「司会棒」『現代朝鮮文学選 1』創土社、1973年
  • 李丞玉訳「許虚先生・Ⅱ」『現代韓国小説選 1‐帝国幽霊・黄狗の悲鳴』同成社、1978年
  • 大村益男訳「糞地」『韓国短篇小説選』岩波書店、1988年 ISBN 4000003232 / ISBN 978-4000003230

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 인물정보(人物情報) NAVER(朝鮮語) 2011年9月23日閲覧。
  2. ^ a b 남정현 (ナム・ジョンヒョン) chosun.com DB 조선 (DB 朝鮮)(朝鮮語) 2011年9月23日閲覧。
  3. ^ a b 資料検索(標準) 著者名「南廷賢」を「典拠検索」 東京都立図書館 2011年9月23日閲覧。




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