勾配抵抗
車両の走行抵抗のひとつ。車両が勾配路を登坂する場合の抵抗をいう。この抵抗は走行抵抗に車両の重力の分力を加えたものである。抵抗(r)=車重(W)x勾配(sinθ)。
勾配抵抗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 21:43 UTC 版)
列車が上り勾配に差し掛かると、その地点の傾きにより、重力のうちの勾配平行方向の成分が列車の進行を押し止める向きに働く。この力を勾配抵抗という。列車重量をW (t)、重力加速度をg (m/s2) 勾配の角度をθとすると、この力はWg sinθと表現することができる。θが十分小さい範囲ではsinθ≒tanθであることを利用して、鉄道において勾配の程度を表すために一般に用いられている千分率(パーミル)に置き換えると、h パーミルの勾配での勾配抵抗はWghで表される。10 パーミル勾配では98 (N/t)、25 パーミル勾配では245 (N/t) の勾配抵抗が働くことになる。これは、上り勾配では列車を減速させる方向に働くが、逆に下り勾配では列車を加速させる方向に働く。
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