勝良健史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 10:07 UTC 版)
勝良 健史(かつら たけし、1977年7月 - )は、日本の数学者。慶應義塾大学 理工学部数理科学科教授。博士(数理科学)(東京大学)。
専門分野は、数理解析学/大域解析学。量子力学を数学的に定式化するという目的で誕生した作用素環(作用素環とはヒルベルト空間上の有界作用素がなす環のこと)の中でも、とくに位相力学系から生じるC*-環を、分類理論的視点から研究している[1][2]。
来歴
以下「履歴書」による[3]。
- 1977年7月 京都府向日市生まれ。「生まれは京都府向日市で、いわゆるベッドタウンで育ちました。父がボードゲームやパズルが好きな人で、家にオセロやジグソーパズル、バックギャモン、ルービックキューブなどさまざまな遊び道具があって、幼い頃からよくそれらのゲームで遊んでいました。家族で過ごすときも、ボードゲームをよくやっていましたね」[4]
- 1996年3月 私立東大寺学園高等学校卒業
- 1996年4月 東京大学教養学部 理科I類入学
- 1998年4月 東京大学理学部 数学科進学
- 1999年3月 東京大学 中退(修士課程への飛び入学のため)
- 1999年4月 東京大学大学院数理科学研究科 修士課程入学
- 2001年3月 東京大学 修士号取得
- 2001年4月 東京大学大学院数理科学研究科博士課程進学
- 2001年4月 日本学術振興会 特別研究員(DC1)
- 2003年3月 東京大学 博士(数理科学) 取得
- 2003年4月 日本学術振興会 特別研究員(PD 東京大学大学院数理科学研究科)
- 2004年4月 日本学術振興会 特別研究員(SPD 北海道大学大学院理学研究院)
- 2007年4月 東京大学大学院数理科学研究科COE ポスドク
- 2007年9月 トロント大学ポスドク, フィールズ研究所マースデンポスドク
- 2008年4月 慶應義塾大学 理工学部 数理科学科 専任講師
- 2010年4月 デンマーク大学 数理科学科 滞在(〜2011年8月)
- 2012年4月 慶應義塾大学 理工学部 数理科学科 准教授
- 2018年4月 慶應義塾大学 理工学部 数理科学科 教授
受賞
「位相力学系とC*-環」の研究により、2006年度日本数学会賞建部賢弘奨励賞を受賞[5]。
脚注
- ^ 「教員プロフィール:勝良健史」慶應義塾大学理工学部
- ^ 「『純粋数学』は200年後に真価を発揮? 飛び級した数学者が解説」新版 窮理図解 2019.12.04.
- ^ 「履歴書」勝良 健史のホームページへようこそ!
- ^ 「数学オリンピック予選で出会った友人や恩師に導かれ、純粋数学の道へ : 勝良健史准教授に聞く」新版 窮理図解 2016. 12.
- ^ 「日本数学会賞建部賢弘賞受賞者リスト」一般社団法人 日本数学会
外部リンク
- 「勝良 健史のホームページへようこそ!」(履歴書、論文リスト、講演リスト、講義など)
- 「『純粋数学』は200年後に真価を発揮? 飛び級した数学者が解説」(純粋数学の魅力や取り組み方、C*環論の一端について解説)
- 「Researchmap:勝良 健史」
- 勝良健史 - J-GLOBAL
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