力ある者が指輪を持ったなら?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 04:25 UTC 版)
「一つの指輪」の記事における「力ある者が指輪を持ったなら?」の解説
トールキンはファンとの書簡のやり取りの中でこれに触れている。それによれば、エルロンド・ガラドリエルの場合は指輪の力で帝国を築き上げ、彼らに完全に従属した司令官と強大な軍隊を拵えて、軍事的にサウロンを降すことは出来るが、サウロンとの単独での精神戦を経た上で指輪を完全に己がものとするだけの力はないため(二人は一対一で挑もうなどと考えはしないだろう)、新たな冥王になることはできない。ガンダルフのみが真の競争者たりうるが、そのバランスも非常にデリケートである。なぜなら、指輪はサウロンに帰属するものだが、それ以前に当の指輪を握っているのはガンダルフであり、さらにサウロンは未だ完全に力を取り戻してはいない。そしてもしガンダルフが冥王になったらば、サウロンにとっては指輪を破壊されたのと等しい結果が及ぼされ、またその治世はサウロンのものよりも遥かに悪いものになるだろう。というのも、冥王サウロンの世界では悪は増えるものの、善と悪はきちんと区別できるが、冥王ガンダルフの世界だと、善すら悪と同じく憎むべきものと化してしまうのだと記している。
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