剛柔流のサンチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/27 05:09 UTC 版)
剛柔流のサンチンは、呼吸音を伴う息する呼吸法と合わせて動作を行うことが特徴的で、やや膝を落とし内股でレの字に足を構える「サンチン立ち」を正しく行うと、非常に安定した立ち方になる。一説によれば揺れて足場が不安定な船上での闘いのためにこの立ち方が発達したという。サンチンの修練により高い防御力、持久力、集中力、瞬発力などが養われる。 剛柔流のサンチンは三歩前進して反転する形式だったが、戦後は三歩前進して反転せずにそのまま後退する(あるいは終わる)形式に変わった。この理由について、比嘉世幸門下で戦後宮城長順からも直接指導を受けた渡口政吉によると、宮城は戦後体力的な衰えや子供達を戦争で亡くした精神的ショック等により立ったままでの指導が困難になったので、弟子達が正面に座る宮城の前までサンチンで進みそこで反転せず終わるようになったからだとしている。
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