前頭突起
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/17 08:10 UTC 版)
前頭突起(羅名processus frontalis)とは、上顎骨の構成部位のうち上顎骨体の上内側前方の隅から上方に向かう突起を指し、鼻骨、涙骨、前頭骨と接する。上顎突起の前面観は内側を鼻骨により鼻骨上顎縫合、上縁を前頭骨により前頭上顎縫合をなし、内下方には上顎骨体の内側と共に鼻切痕をなす。骨面は平滑で、眼窩縁から比較的緩やかに眼窩面に移行する。内側面観は2本の骨稜が後上方から前下方に走り、上から篩骨稜、鼻甲介稜と呼ばれる。内側面と後面によって鼻腔側壁の一部をなし、後面から内側面下部に向かって涙嚢溝が縦走し鼻涙管外壁となる。外側面観は、骨体から移行した眼窩面の一部をなし、眼窩縁に沿って前涙嚢稜が線状に隆起し、後縁は涙骨縁となる。
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