前付及び後付
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/09/03 10:27 UTC 版)
系譜以外のさまざまな記述の部分のことである。これらの部分は写本によっては無いものもあり、存在する場合でもその内容の差は激しく、前付にあるか後付にあるかも一定しないが、おおむね以下のようなものが含まれている。 源氏物語のおこり(源氏物語の成り立ちを石山寺伝説などと絡めて説明したもの) 源氏物語の巻名や巻序の説明(『源氏物語目録』などと呼ばれることもあり、これだけで独立した書き物になっている場合もある、巻名の異名や並びの巻についての説明が記されている場合もある。源氏物語古系図にはしばしば現在見ることの出来ない巻名が記されていたりする) 名前の明かでない詠歌のある人物についての説明(不入の末尾の記述とみることもできる場合もある) 系譜に挙げた人物を数え上げる記述(男は帝王○人、親王○人、大臣○人などと、女は后○人、斎院○人、女御○人、女房○人などと数え上げている) 詠歌の数を巻別や詠歌者別に数え上げる記述 その他のさまざまな源氏物語に関する言説
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