刑言渡しの効力の消滅とは? わかりやすく解説

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刑言渡しの効力の消滅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 08:45 UTC 版)

前科」の記事における「刑言渡しの効力の消滅」の解説

刑法27条及び34条の2は、刑の言渡し効力消滅について定める。この規定は、刑の言渡しによって失った資格および権利後述前科制限参照)を回復させる復権」であると解されている。具体的に次の場合に刑の言渡し効力消滅する禁錮上の刑の執行終わり、またはその執行免除された者が、罰金上の刑に処せられないで10年以上経過したとき(刑法34条の2第1項前段)。 罰金以下の刑の執行終わり、またはその執行免除された者が、罰金上の刑に処せられないで5年以上経過したとき(同項後段)。 刑の執行猶予言渡し取り消されることなく猶予期間経過したとき(同法27条)。 また、刑の免除言渡し受けた者が、言渡し確定した後、罰金上の刑に処せられないで2年以上経過したときは、刑の免除言渡し効力を失う(同法34条の2第2項)。 これらの場合最高裁判例によれば、「刑の言渡し受けたという既往事実そのものまで全くなくなるという意味ではない」とされる

※この「刑言渡しの効力の消滅」の解説は、「前科」の解説の一部です。
「刑言渡しの効力の消滅」を含む「前科」の記事については、「前科」の概要を参照ください。

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