分類・類似種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 02:02 UTC 版)
勝山(2015)は本種をヤチスゲ節 Sect. Limosae としている。ここに含められている種は日本では4種あり、その中ではっきり違って見えるのは小穂の柄が短くて垂れないで立ち上がるムセンスゲ C. livida のみである。あとの3種は少数の側小穂が垂れ下がるもので、いずれも寒冷地の湿地に生えるものであり、また周北極的な分布域を持つものでもある。それぞれ以下のようなものである。 C. laxa イトナルコスゲ:花序の苞に長い鞘がある点で区別出来る。本州中北部と北海道に湿地に分布。 C. pauprcula ダケスゲ:側小穂が3個の場合があり、また果胞の長さが2.5~3mmとやや小さい。本州中北部の山地や湿地に分布。 なお、ダケスゲに関しては『時に判断が難しいこともある』と専門家が言うだけあって難しいらしく、書籍『レッドデータプランツ』の撮影をした永田は『ダケスゲと思って撮影した』中に本種が混じっていたことを記し、『まだしっかりと区別出来る自信がない』と述べている。
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