分類・近縁種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 02:18 UTC 版)
匍匐茎を出さず、小穂は雄雌性で柄がなく、多数を穂状に着けること、果胞に翼があり、また基部か海綿質に肥厚すること、柱頭が2裂するなどの特徴から勝山(2015)は本種をミノボロスゲ V. albata などと共にオオカワズスゲ節 Sect. Vulpinae としている。日本にはこれに所属する種が5種ほど、それに帰化種も3種ほど知られているが、それらはいずれも小穂下の苞があまり発達せず、ほとんど目立たないことで容易に区別出来る。また果胞の上半部に幅広い翼を持つこともよくわかる区別点となる。 似たものとしては星野他(2011)はミノボロスゲ、ツクシミノボロスゲ B. aibata var. franchetiana を挙げているが、上記のような特徴ではっきり区別出来る。同じ節には和名の上でよく似たヒメミコシガヤ C. laevissima もあるが、むしろこれらの種に似たもので、より本種に似ている、というものではない。 他の節で本種のように同型の小穂を多数つけ、小穂下の苞葉が発達したものとしてはマスクサ Carex gibba やヤブスゲ C. rochebrrunii など色々あるが、小穂が密集して生じ、基部の苞が特によく発達していることなど、一見して本種に似たものはないようである。
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