出力制限と可能出力曲線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/09/24 07:42 UTC 版)
「タービン発電機」の記事における「出力制限と可能出力曲線」の解説
タービン発電機の運転においては、皮相電力[VA](有効電力[W]と無効電力[var]のベクトル和の大きさ)で決まる固定子電流を、機器所定の制限値以内に収める必要がある。しかし、負荷の力率が低い場合、下記の要因によっても制約を受ける。 遅れ力率(誘導性負荷)では、力率が低下するに従って同じ出力でも界磁電流を強める必要があるため、界磁巻線の電流制限により出力は制限を受ける。 進み力率(容量性負荷)では、同じ出力でも界磁電流を弱めることとなるが、固定子端部への磁束集中による過熱や同期化力の減少による乱調や脱調(同期はずれ)を防止するため、出力は制限を受ける。 実際のタービン発電機では、上記をまとめたものが可能出力曲線として定められており、運転において必ず考慮すべき重要な事項である。
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