凍上災害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 11:12 UTC 版)
凍上は土のみならず、コンクリートの道路でも発生するために、地下の管の類などが壊れてしまったり、木の根などが傷つけられることもある。このような被害を凍上災害、あるいは凍上害という。 凍上の際に働く力は、一次凍上で一平方センチメートルあたり数キログラム、二次凍上では数百キログラムにのぼると言われており、家屋でさえ持ち上がってしまうという甚大な被害をもたらすこともある。 寒冷地でも雪の多い所では凍上が起こりにくい。積雪があるとそれが断熱材の役割をして、地表が冷えにくくなるからである。このため、北海道でも雪の多い日本海側は凍上が発生しにくい。これに対して、寒冷で雪の少ない地方では地中深くまで冷やされるため凍上が発生しやすい。このため、北海道では北見・帯広・釧路などで凍上が起こりやすい。また、雪の多い地方であっても除雪されている道路や鉄道では凍上が起こりやすい。
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