冷害による打撃と市場評価への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 03:19 UTC 版)
「ササニシキ」の記事における「冷害による打撃と市場評価への影響」の解説
一方で、1960年代後半(昭和40年代)頃から気象変動が大きくなったことから、ササニシキは度々いもち病を発症するようになり、また栽培の難しさから品質が不安定になるという問題が起こるようになっていた。1980年(昭和55年)から1983年(昭和58年)にかけて続けて起こった冷害でササニシキは大きな打撃を受け、その市場評価は低下した。 この時は銘柄米として栽培が続けられたが、1993年(平成5年)の冷夏による不作で起きた米騒動と、翌1994年の猛暑と多雨による品質低下によってササニシキは市場評価を失い、その後は急速に耐冷性のある「ひとめぼれ」に取って代わられることになった。またササニシキに比べて病気や寒さに強く倒れにくい「はえぬき」などの作付面積が伸びた。ササニシキは、2017年(平成29年)の全国作付面積ランキングで、上位20位からも外れた。
※この「冷害による打撃と市場評価への影響」の解説は、「ササニシキ」の解説の一部です。
「冷害による打撃と市場評価への影響」を含む「ササニシキ」の記事については、「ササニシキ」の概要を参照ください。
- 冷害による打撃と市場評価への影響のページへのリンク