共時態と通時態の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 00:09 UTC 版)
「ヤン・ボードゥアン・ド・クルトネ」の記事における「共時態と通時態の問題」の解説
共時態と通時態の明確な区別はソシュールによって初めて行われたとされているが、この明確な区別はすでにロシアの二人の大言語学者によってそれぞれ行われていた。クルトネ以外のもう一人はロシアの「青年文法学派」(比較言語学者)として名をはせたモスクワ学派の祖・フォルトゥナートフである。クルトネとフォルトゥナートフは、時間を停止たものと仮定してその時点での言葉の有り様を問題とする言語の分析方法、つまりソシュールの共時態を、статический(静的)、もしくは описательный(記述的) と命名し、ある言語現象を時間とともにどのような変遷をたどってきたのか歴史上の事実を追求する方法、つまり通時態のことを динамический(動的)、もしくは исторический(歴史的)と命名していた。
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