公平と効率のトレードオフ問題とは? わかりやすく解説

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公平と効率のトレードオフ問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 22:14 UTC 版)

ラムゼイルール」の記事における「公平と効率のトレードオフ問題」の解説

需要の価格弾力性が低い財というのは必需品に近い財であることが多い。一般的に低所得者の方が高所得者より消費占め必需品割合が高いと考えられることから、ラムゼイルールにそって課税を行うと、必需品に対してより高い税率課され低所得者負担重くなることから、所得再配分をはかるという公平性観点トレードオフになる可能性高くなる。特に、消費税における軽減税率の導入においてこの問題顕著となり、一般に食品などの必需品にかかる税率低くする軽減税率効率性大きく損ねることとなる。効率性観点からは本来そのような必需品ほど税率高くすべきところを逆に低くするためである。そこで近年では、この価格比へ影響通じた非効率性の問題小さくするため、また複数税率にともなう事務コスト甚大となる一方で食品などの必需品消費額が大き高所得者ほど軽減税率によるメリット大きいため公平性改善効果小さいこともあって、公平性確保軽減税率ではなく別の形で行われること多くなっている。

※この「公平と効率のトレードオフ問題」の解説は、「ラムゼイルール」の解説の一部です。
「公平と効率のトレードオフ問題」を含む「ラムゼイルール」の記事については、「ラムゼイルール」の概要を参照ください。

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