八郎太郎と南祖坊の戦い(その1)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 02:37 UTC 版)
「三湖伝説」の記事における「八郎太郎と南祖坊の戦い(その1)」の解説
南祖坊は八郎太郎に戦いを挑み、彼らは7日7晩戦った。南祖坊が法華の八巻を投げつけると、経の八万四千の文字が一本一本の剣になって八郎太郎に突き刺さる。こうして、八郎太郎は逃げ去った。静まりかえった湖面上に天の童子が現れ空中に浮かびながら「お前の難行苦行の結果、願いは達せられた。今こそ、その沼に入って弥勒の出世を得べし」と言うと、松の木の上に「十和田山正一位青龍権現」の文字がありありと映し出された。童子は「我こそは熊野山の使いなり」と言い、かき消すように失せた。南祖坊は大願成就と伏し拝んで湖にとび入り、潟の主になった。南祖坊が湖に入った場所がサング打場(占場)で、八郎太郎の血で染まった岩を赤根崎という。南祖坊は十和田青龍権現として祀られることとなった。
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