全移動順位移動率
縦断的(コウホート)移動分析 1は、ある期間における個人の連続的移動に関する情報を要する。この情報は普通、人口台帳(213-1)や遡及的調査(203-8)によってしか得られない。第一順位移動確率 2等のようないくつかの精密な指標は、このような形の情報から得られる。これは、x歳の移動未経験者 3がx+n歳になるまでに初めて移動を経験する確率として定義される。これらの確率は移動未経験者表 4を計算するために用いる。後者は、生命表(432-1)の考え方を利用して、二要因(移動と死亡)減少確率による移動未経験者生残スケジュール表 5を作成することができる。同様に、移動順位別移動確率 6や、ある順位の移動経験者のうち、ある期間内に次の移動をしなかった者の割合も計算することができる。全移動順位移動率 7は、あるコウホート(116-2)のある年の平均人口規模に対する、その年の全順位移動数の比率である。ある時点までのコウホートのこれらの率の総和は、死亡がないと仮定した場合の平均移動回数 8となる。もし一連の生残率を、年齢別全順位移動表 9に適用すれば、ある年齢に達した個人が、仮定されている死亡率の下で、以後経験するであろう平均的な移動回数を推定することができる。
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