光度と距離の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 20:45 UTC 版)
「みずがめ座パイ星」の記事における「光度と距離の問題」の解説
ヒッパルコス衛星が観測した年周視差から求めた、みずがめ座π星の距離はおよそ780光年、その場合は絶対等級が-2.2等、光度は太陽の5千倍程度と見積もられる。しかし、この光度は、軌道運動から力学的に計算した主星の質量からすると低過ぎる。また、光度から恒星の進化理論に基づいて質量を推定すると、主星の初期質量が太陽の9.5倍となり、今度は軌道運動から求めた質量に対し小さすぎることになる。 一方、太陽の14倍という質量を基に推定した光度は、太陽の5万倍程度、絶対等級は-4.6等で、この場合距離はおよそ2400光年となり、ヒッパルコスによる推定よりはるかに遠い。
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