光化学系における反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/16 00:25 UTC 版)
「フェレドキシン」の記事における「光化学系における反応」の解説
光化学系複合体Iでは還元物質NADPHが生産されるが、このときの電子供与体がフェレドキシンである。光化学系Iによって励起された電子がこの低い酸化還元電位を持つ電子伝達体に電子を譲渡し、フェレドキシン:NADP+酸化還元酵素 (FNR) の触媒により、NADPHが生産される。 [2Fe-2S]Fdred + NADP+ → Fdox + NADPH (カルビン-ベンソン回路へ) さらに、循環的電子伝達系(光化学反応を参照)ではフェレドキシンがプラストキノン(PQ)に電子伝達を行い、ATPの光リン酸化に寄与する。 Fdred + PQox → Fdox + PQred (シトクロムb6/f複合体へ) また、フェレドキシンはチオレドキシン (Tr) にもフェレドキシン:チオレドキシン酸化還元酵素によって電子伝達を行い、光合成酵素(RubisCOなど)の光活性化を担う。 Fdred + Trox → Fdox + Trred (酵素のS−S結合をスルフヒドリル基へ)
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