元々の設置場所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 10:15 UTC 版)
この梵鐘は近代沖縄において首里城正殿に懸架されていたとされるが、元々の設置場所については歴史学者の間でも議論がある。1457年に尚泰久王が倭寇に拉致された朝鮮人民の送還と引替えに朝鮮から取り寄せた大蔵経大典と、この鋳造させた梵鐘は、王の仏教鎮護国家思想において根幹を為す国宝であり、梵鐘の銘文もその事を高らかに謡っているのである。 元々の梵鐘が懸架され、大典が奉納されていた場所は、先述の渓隠安潜が梵鐘に打銘した当時に住職をつとめていた相国寺(18世紀までには既に廃寺となっている)か、あるいは尚泰久王自身が仏教に深く帰依していたために住居である首里城正殿か(銘文どおり)、いずれかにあったとする2説に分かれている。
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