僧侶身分としての院家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 04:19 UTC 版)
皇族及び貴族身分出身の僧侶。後に、同身分が居住する塔頭のことも指した(後述)。 元は昌泰2年(899年)の宇多上皇出家の際に、上皇とともに仁和寺の院家の1つであった「御室」に付き従って出家した皇族・貴族達を指した。当初は「門跡」と混同して用いられていたが、後には門跡に次いでこれを補佐する身分とされて門跡に就任するための要件とも考えられるようになった。このため、院家は平民出身の凡僧とは格別した身分的特権が与えられるようになるとともに、その実家の財政力を背景に既存の院家を獲得あるいは新規に創設することが盛んに行われるようになった。
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