保証状とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 工学 > 石油用語 > 保証状の意味・解説 

保証状

読み方ほしょうじょう
【英】: letter of guarantee

保証状とは、ある契約債務者債務履行保証するために保証人発行するものであり、債務者がこれを債権者差し入れることによって、保証人従たる債務者となる。保証状は目的別次のような使われ方をする。
(1) bid bond入札保証):国際入札などにおいて、入札主催者応札に対して要求する保証金のこと。不正業者の応札防止するのが目的で、万一落札者契約の締結拒否した場合にその保証金没収する通常銀行発行する外貨建て保証状(letter of guarantee)により行うのがほとんどで、実際に現金積み立てることは少ない。(2) performance bond契約履行保証):入札落札者決まったとき、納期始めとする契約確実な履行保証として積立て要求されるもの。この場合bid bond 同様、銀行の保証状を差し入れるのが普通である。
(3) surety bond契約代金前金受領する場合、かりにその契約履行されないような事態になれば、直ち受け取った前金は必ず返済する旨の銀行保証要求されることがある。この保証状を surety bond または refundment guarantee と呼ぶ。
(4) stand-by credit国際間の商品代金決済目的とする荷為替信用状異なり債務保証のために発行されるクリーン信用状であり、保証状と同じ効果有する。被保証債務弁済履行されなかったときに初め使用され弁済履行されているかぎり stand-by credit使用されない

L/G

(保証状 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/15 14:59 UTC 版)

L/G(エルジー)とは、貿易取引において、当事者間で損害が発生しそうな折に、一方がこれを保証する旨を記載した念書のことである。Letter of Guaranteeの略。L/I (Letter of Indemnity) とも言う。

  1. L/C決済における輸出時において、買取書類とL/Cの間に不一致があるまま買取に応じてもらうため、手形が不渡りになった場合は、その手形の買い戻しに応じ、買取銀行に損害が発生した場合にはそれを補償する、という内容の念書。(L/Gネゴ)
  2. B/Lの内容を訂正する場合に用いられる念書。有価証券であるB/Lの内容を訂正した結果生じた損害に対し、L/Gを差入れた側が責任を負い、船会社の責任を免除する文言が記載される。
  3. L/C決済における輸入時において、B/Lの到着前に貨物を受取るために船会社に差入れる念書。本来、貨物はB/L 1通と引換に船会社から輸入者に引き渡されるものであるが、銀行及び輸入者のサインの入った念書があれば、船会社は引き渡しに応じてくれることもある。但し、B/Lを入手した場合、即座に船会社に差入れておかないと、B/Lを持った善意の第三者が現れた場合、これに対抗できない、というリスクが伴う。バンクギャランティーも参照のこと。

備考

工業製品の販売において、製品製造側が消費者に対して「動作を保障すること」の意味で保証書ないし保障証と呼ばれる書面を製品に付与することも行われる。この保証書は販売後所定期間内に故障しないことと、万一故障した場合には無償で修理を請け負うことを掲載した書面である。

こういった考えの一端には、製品が所定期間内に通常の使用で故障することは、その製品が所定の品質を満たしていない(=不良品の一種)という考えがあり、この所定期間のことを保証期間と呼ぶ。上に述べたL/Gとは取引の規模も種類も違うが、商品売買という契約において、一方がもう一方の蒙る可能性のある不利益に対して、所定期間という枠を設けて保障するという意味、およびその措置の条件となる書面という意味において、同種の考えである(保証期間参照)。

関連項目


「保証状」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「保証状」の関連用語

保証状のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



保証状のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
JOGMECJOGMEC
Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、 機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。 また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。 したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。 なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
※Copyright (c) 2025 Japan Oil, Gas and Metals National Corporation. All Rights Reserved.
このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのL/G (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS