例:経営者と労働者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/08 15:11 UTC 版)
「プリンシパル=エージェント理論」の記事における「例:経営者と労働者」の解説
経営者が労働者を雇って新しい事業を始めようとしている。この事業の成否は、労働者が努力するか否かに依存するとする。 新しく雇った労働者が事業成功に努力した場合、80%の確率で事業は成功し、この事業から得られる収益は5000となる。 新しく雇った労働者が事業成功に努力した場合、20%の確率で事業は失敗し、この事業から得られる収益は2000となる。 新しく雇った労働者が事業成功への努力を怠った場合、100%の確率で事業に失敗し、この事業から得られる収益は2000となる。 労働者が雇えずに事業を実施できなかった場合、この事業から収益は得られない(収益は0となる)。 労働者が事業成功に努力しているか否かを経営者は観察することができない。 また、労働者は次の条件の下で、この事業に従事するか否かを決定する。 この事業に従事して、事業成功に努力するには、400の労力を要する。 この事業に従事するものの、努力を怠れば、200の労力で済む。 この事業に従事せずに他の仕事に従事すれば、賃金と労力の差し引きで300の利得が得られる。 なお、経営者も労働者もリスク中立的であるとする。
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