作画における改変
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 19:21 UTC 版)
「戦艦テメレール号」の記事における「作画における改変」の解説
ターナーはこの絵の作画時に、現実の光景から改変を加えている。この船は、乗組員の間では「戦うテメレール」よりも「ソーシー」(Saucy)と呼ばれていた。この船は、解体業者のジョン・ビートソンに売却される前はテムズ川河口のシアネス海軍工廠(英語版)に留め置かれており、その後、サリー州(現在はサザーク・ロンドン自治区)のロザーハイズ(英語版)にあるビートソンが所有する埠頭に移された。ジョン・ビートソンの弟のウィリアム・ビートソンが製作した、同じ光景を題材としたリトグラフ"prosaic drawing, made on the spot by a trained observer"(訓練された観察者がその場で描いた平凡な絵)にもあるように、この船のマストと艤装は売却前に取り外されてから、解体業者のヤードに運ばれた。大砲、錨などは、海軍が他の船に流用するために全て取り外されていた。この船は、1隻ではなく2隻のタグボートで曳航され、しかも方向は逆だった(背景に西に沈む太陽が描かれているため、絵の中の「テメレール」は東に向かっていることになるが、テムズ川河口からロザーハイズへ向かうには西に進まなければならない)。
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