作曲家志望・指揮活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 14:14 UTC 版)
「グレン・グールド」の記事における「作曲家志望・指揮活動」の解説
幼少より作曲をしてきたグールドは、常々ピアニストとしてのキャリアに終止符を打って作曲家になることを表明していた。しかし、グールドは、自分の作品をブラームスあるいはシェーンベルクの焼き直しだとして、個性的な作品といえないことを憂慮し、少なくない数の作曲を手がけていたにもかかわらず、(最後の1ページを残して)その大部分を未完成のまま放置した。その結果、生涯を通じてシリアスな音楽として世に問われた作品は「弦楽四重奏曲」Op.1だけであり、それ以外に発表された作品は、協奏曲のカデンツァや冗談音楽の部類に属する音楽だけで、結局のところグールドは作曲家として大成しなかった。なお、グールドのラジオドキュメンタリーの一部を作曲行為とみなす見解もある。グールドは、指揮活動にも興味を示したが、比較的若い時期の一時期と最晩年の活動のみで、やはり大成するに至らなかった。
※この「作曲家志望・指揮活動」の解説は、「グレン・グールド」の解説の一部です。
「作曲家志望・指揮活動」を含む「グレン・グールド」の記事については、「グレン・グールド」の概要を参照ください。
- 作曲家志望・指揮活動のページへのリンク