作品の内容と経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/16 09:28 UTC 版)
紀元1世紀のローマ帝国皇帝ネロの即位(54年)から自殺(69年)までの歴史を題材とした作品である。 ネロの治世の事柄を丁寧に描きつつも、当時まだユダヤ人の胡散臭い新興教団に過ぎなかったキリスト教についても触れられている。 連載雑誌の『コミックビンゴ』は文藝春秋がコミック分野へ進出するための雑誌だったが、売れ行き不振で作者の予想以上に短期間に廃刊になり、描き下ろしを加えて単行本で完結した。そのため、後半の描きこみはコンパクトになって尻すぼみの感は否めない。それでもラストへのストーリーの運び方において、作者の決めていたところに持ち込むことに成功した点は評価される。
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