低温の準矮星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 21:38 UTC 版)
スペクトル型G, K, Mの星に見られる準矮星は、普通の主系列星と同様に水素の核融合反応をエネルギー源に光を放射している。準矮星が主系列星より暗いのは、恒星に含まれる重元素(ヘリウムより重い元素)の割合が少ないためだと考えられている。重元素が少ないと恒星表層の透明度が上昇して放射圧が低くなり、同じ質量の主系列星と比べ、小さく高温の恒星が形成される。また、大気が透明なことで恒星光全体に占める紫外線の割合が増え、この現象は紫外線超過として観測される。銀河系の銀河ハローに属する種族IIの古い恒星で、太陽など種族Iの星に対して大きな相対速度で動いていることが多い。また、2009年時点でこの種の準矮星に惑星が発見された例はない。 スペクトル型G, K, Mの星に見られる準矮星には2種類のサブクラスが知られる。 cool subdwarf:SSSPM J1930-4311 など (sdM7) extreme subdwarf:APMPM J0559-2903 など (esdM7)
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