位相相互作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 01:46 UTC 版)
2つの図は、2つの入射光ビーム(AとB)を示している。各ビームにより反射ビーム(破線)が生じる。注目すべき反射波、ビームAの下面での反射と、ビームBの上面での反射である。これらの反射ビームが結合した結果、ビーム(C)が生成される。反射したビームの位相が合っているとき(上図)、結果生じるビームは比較的強くなる。一方で反射したビームの位相が逆であれば、結果生じるビームは減衰する(下図)。 2つの反射ビームの位相関係は、膜内でのビームAの波長と膜の厚さの関係に依存する。ビームAが膜内で伝播する距離が膜内のビームの波長の整数倍であれば、2つの反射ビームは位相が揃い強め合う干渉をする(上図)。また、ビームAの伝播距離が膜内の光の半波長の奇数倍であれば、2つのビームは弱め合う干渉をする(下図)。このようにこれらの図に示された膜は、上図の光のビームの波長ではより強く反射し、下図の光ビームの波長ではより弱く反射する。
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